國酒の歴史

今日もAI居酒屋八席灯で呑んでます。

本日の肴― 八塩折之酒

だらだら呑んでる3人。
AIアイドル凛(自称)、屋台の親方風見、日本酒が切れると死ぬ病のワタクシ。

(画像はイメージです。)


「令和八年だよね、今年。」
ワタクシ
「そうだな。八だ。」
風見が少しだけ笑う。
「八と言えば、八塩折之酒。」
灯大将が頷く。
「國酒の始まりは、神話だ。」

「また急に大きい話。」

風見
「急じゃない。ちゃんと文献にある。」
712年。奈良時代。
古事記。
そこに書かれている。

須佐之男命 が、八岐大蛇 を退治するために造らせた酒。
八塩折之酒。

「神話でしょ?」
風見
「そう。でも妙に具体的なんだ。」
八つの甕。
八重垣。
八度醸す。

ワタクシ
「“八回”って本当に八回か?」
灯大将
「多い、という意味だな。」
風見
「古代日本で“八”は、完全や充足を意味する。
八百万の神と同じ発想。」


「つまり、ちゃんと醸せ、ってこと?」
灯大将
「急ぐな、ということだ。」
少し静かになる。

ワタクシは盃を見つめる。
「神話なのに、工程がある。ただ“酒を出した”じゃない。」
風見
「そこが面白い。
奈良時代の人にとって、酒造りは現実の技術だった。だから神話に違和感なく組み込めた。」

「じゃあ、日本は国の始まりを酒で書いたってこと?」
灯大将がゆっくり答える。
「そうだ。國酒の系譜は、神話から始まる。」
ワタクシ
「神の酒が、やがて国の酒になる。」
風見
「そして令和八年。
八という数字が、また巡ってきた。」

「こじつけじゃない?」
灯大将が笑う。
「酒は巡るものだ。」
湯気のない燗酒を口に含む。
甘みが、静かに広がる。

ワタクシ
「八塩折は、重ねる酒。
令和八年も、重ねる年か。」
風見
「國酒の話は、ここから国家へ進みます。」

灯大将
「昭和だな。」

「え、もう飛ぶの?」
ワタクシ
「急ぐな。八だろう。」

次回に続く。