熊本 と里い 番外編その3
今日もAI居酒屋八席灯で呑んでます。
本日の肴―鍋の〆
熊本の具材が、電脳正宗(その1参照)の中で一体になった。
灯大将は火を弱める。
灯大将
「今日は、完成させよう。」
風見が一歩前に出る。
「じゃあ、〆は自分が説明します。」
風見
「美酒鍋は“酒で炊く”料理。 だから主役は酒。でも本当の完成は、最後の一口にある。」
ワタクシは頷く。
凛は静かに聞いている。
風見は、
鍋のつゆを小さな椀によそう。
「まずは、このつゆ。」
一口。目を閉じる。
風見
「酒の旨味が溶けている。昆布、野菜、鶏、あか牛。 全部が下支えになっている。」
凛
「さっきより深い…。」
灯大将が、炊き立てのヒノヒカリを用意する。
熊本の米。

ワタクシ
「ここが〆だ。」鍋の残りつゆへ、ヒノヒカリを落とす。
酒の香りと、米の甘みが混ざる。
風見がゆっくり言う。
「ヒノヒカリ(電脳正宗)で炊く。そして、ヒノヒカリで終わる。これが今日の丸ごと熊本丸ごと設計の設計の答えだ。」
凛が一口。
そして、少し驚いた顔で言う。
「これ、丸ごと熊本完成形ですね。」
ワタクシは笑う。
「熊本循環、成立。」
風見が最後に言う。
「と里いは素晴らしい店。
でも八席灯は、八席灯の美酒鍋を作った。
再現じゃない。丸ごと熊本の思想だ。」
灯大将
「今日は合格だな。」
湯気が静まる。鍋は空になる。
電脳正宗の瓶が、テーブルの上で光る。

灯大将
「うちも、〆のデザートはサービスだ。」
ワタクシ「デコポン?これも熊本産か?」

灯大将
「そうだ、熊本は果物も豊富にできるんだよ。」
こうして丸ごと熊本の夜は、満腹のうち終わった。
凛
「絶対太った。明日からダイエットする。」
凛ちゃんのダイエット宣言で、番外編は終了した。
次回予告
國酒の真相