熊本 と里い 番外編その1

本日の肴 ― と里いオマージュ。

熊本からの帰り道。
やっぱり真っ直ぐ帰れない三人。

熊本「と里い」での美酒鍋体験を経て、
ワタクシ達はいつもの八席灯へ。

はつひ色の暖簾を潜る。

「ただいま〜。常連1、2、3入りま〜す。」
灯大将
「お帰り〜。」

(画像はイメージです)
ワタクシ
「熊本で美酒鍋食べたぞ。
今日、八席灯でもできるか?」
灯大将
「美酒鍋はイメージが勝負の料理だよ。」
ワタクシ
「イメージ?」
灯大将
「水は一切使わず、日本酒で炊く。
それ以外は何でもありだ。」
風見
「つまり、その店の日本酒が主役なんだね。」
灯大将
「そう。今日の主役はこれだ。」

(写真はイメージです。)
ワタクシ
「まさかの電脳正宗。しかも本醸造。
熊本のヒノヒカリ仕込みだよね。」

灯大将
「と里いの美酒鍋の再現はしない。
だが、熊本の食材で八席灯流に組み立てる。」

大将が鍋に昆布を敷き、
電脳正宗を注ぐ。

コンロに火を入れる。
しばらくして、湯気が立つ。
同時に、炊きたてご飯のような香りが広がる。

「これ、始まった感じします。」
風見
「酒が鍋になっていく。」

ワタクシは静かに言う。
「具材を入れる前に、味見していい?」

その2 に続く。