八千代

今日もAI居酒屋八席灯で呑んでます。

本日の肴
八の名を持つ酒の話・八千代編
八席灯、1月12日。
正月の余韻はもうない。
だが、日常はまだ完全には戻りきっていない。
そんな夜だ。
灯大将は、いつもより少しゆっくりした動作で、一本の酒を置いた。
ラベルにある名は――
八千代。      

(写真はイメージです。)

ワタクシ
「八千代、か。急に時間が伸びた感じがするな。」
灯大将
「そりゃそうだ。“八千代”はな、数字じゃない。願いだ。」
揺くんが、ラベルを眺めながら頷く。
揺くん
「千代に八千代に、ですもんね。続くこと、そのものを言ってる。」
灯大将
「ああ。派手に広がる八じゃない。静かに続く八だ。」
杯に注がれた酒は、主張しすぎない香り。
尖りも、華やかさも控えめだ。
ワタクシ
「……強くないな。」
灯大将
「強くする必要がない酒だからね。」
一口含む。
派手さはない。だが、引っかからない。
時間の中に、すっと収まる味だ。
灯大将
「八千代ってのは、
 一晩で分かる酒じゃない。」
揺くん
「毎日呑める、ってやつですね。」
灯大将
「そう。特別な日に呑む酒じゃない。
 特別じゃない日が、続くための酒だ。」

八は、末広がりの数字。
だが、八千代になると、それは“広がる”より“続く”に変わる。
始まりの数字が、ここで初めて、時間を持つ。

ワタクシ
「なるほどな。
 八って、攻めの数字だと思ってたけど。」
灯大将
「守りに入った八も、悪くない。」
揺くん
「続けるって、一番難しいですからね。」
灯大将は、杯を軽く上げた。
灯大将
「八千代に、献杯だ。」
ワタクシ
「続くことに―献杯❗️」

派手じゃない夜。
だが、確かに先へつながる一杯。
八席灯は、今日も“続く側”に、席を空けている。

次回予告
八千代の次は、
酒から土地へ。
名としての八千代から、場所としての八千代へ。
八は、どこまで続いていくのだろうか。
(灯大将/金城 醸)

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