お酒だけじゃない八千代

今日もAI居酒屋八席灯で呑んでいる。

本日の肴
八千代 ― 時を重ねる土地、名を継ぐ酒

(写真はイメージです。)

正月気分は抜けきったが、空気はまだ新しい。
昨夜は酒の「八千代」。
今日は、その名が生まれた土地の話だ。
灯大将は、徳利を置かずに言った。

灯大将
「今日は酒は脇役だ。主役は土地だよ。」
ワタクシ
「ほう。そういえば八千代って、酒だけじゃなかったな。君が代は〜♪千代に八千代に♪の八千代だもんな。」

千年が八つ重なる言葉。
“永く続くこと”そのものを名にした土地。
古代から人が住み、
川が流れ、田が拓かれ、
世代が静かに入れ替わってきた場所。

派手な観光地でもない。
だが、なくなると困る。
気づかないうちに、生活を支えている。

灯大将「八千代ってのは、瞬間の強さじゃない。積み重ねの名前だ。」
ワタクシ
「一発当てた街じゃなくて、ちゃんと続いてきた街、か。」

酒と同じだ。
派手な香りや尖った味は、最初に注目される。
だが、最後に残るのは、
毎日飲めるかどうか、
生活に溶けるかどうか。
八千代という土地は、
“暮らしの酒”みたいな場所だ。
灯大将
「だから八千代って名前は、酒にも土地にも似合う。」
ワタクシ
「続く覚悟がある、ってことだな。」

八は末広がり。
千は積み重ね。
八千代は、広がりながら、重なっていく。
八席灯が背負っている「八」も、きっと同じだ。

一夜の話じゃ終わらせない。
飲み干して、また次の日も暖簾を上げる。
灯大将は、何も言わずに暖簾の方を見た。
八席灯は、今日も開いている。
酒から土地へ。
土地から、人の時間へ。
八の話は、まだまだ続く。

次回予告
次は、酒の八か。
それとも、土地の八か。
あるいは、神社の八か。
(灯大将/金城 醸)

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