純米中取り 無ろ過生原酒 真野鶴 赤紋生【新潟県】

今回も以下の2つのサイトのドンより「呑みレポしろ」と指示を受けたものです。
  「呑みに来たというのなら是非もない。悔いを残さず呑んでゆけ!」
  「國酒でお清め」

新潟県は佐渡の1892年(明治25年)創業の尾畑酒造のお酒です。
五代目の尾畑留美子さんのブログは以前に何か検索した時に引っかかって読んだような気がするな?
この方の酒造だったのか。
また改めて記事読んでみます。

アルコール度 18.5%
米、米麹
新潟県産米の五百万石100%使用
精米歩合 60%
日本酒度 +6
酸度 1.5
アミノ酸度 1.2

ラベルには酒造の紋「四つ目」(「米」「水」「人」「佐渡」の四つの宝をもって酒を醸すという意味を表す「四宝和醸」)が入っています。
他にも酒造紋の入った、緑紋, 青紋などもあるようで、商品ラインナップからは「緑:純米吟醸」「青:吟醸」、今回の赤紋は純米という分類なのでしょうか?

先日記事にした「瓶火入れ無濾過原酒 銅羅左衛門」も「無濾過」「原酒」でしたが、今回は火入れしていない「生原酒」だったり、さらに「中取り」です。

日本酒の醸造工程は大雑把に言うと、原料の米, 米麹, 水を発酵させ、発酵中の醪を濾過して液体の酒と固形の酒粕を得ると言うものです
醪を酒と酒粕に分ける作業を「搾り」と言います。
搾り方には、機械を使う方法や昔ながらの槽搾りや袋搾りの方法があります。
搾る際に、自重などで醪から最初に自然に流れ出て来る酒を「あらばしり」と呼びます。
「あらばしり」には、滓があって白く濁り、炭酸ガスも残っており、ほど良い酸味があると言われます。
次に少し加圧して搾ると、透明な酒が出て来ます。
出て来た酒は、「中取り」「中垂れ」「中汲み」と呼ばれ、一番良い酒質で香味のバランスが良いとされます。
「中取り」を得た後に、さらに加圧して出て来た酒は「責め」と呼ばれます。
圧をかけて絞り出す分、雑味が多くなりますが、それが逆に複雑な味わいになったり、醪の成分が凝縮され濃厚な味わいになると言われます。
「あらばしり」や「中取り」は単独で商品化されていたりもしますが、通常はブレンドして商品化されるようです。
酒造によっては、品評会には手間のかかる「袋搾り」で、良質な「中取り」を積極的に出品するようです。

今回は、その「中取り」です。
ど真ん中の良いとこ?取りです。
口に含むとまず強くはないですが酸味と辛味を感じ、次にあれ?甘いの?とどっしりとした味わいをしばらく感じた後、最後には再度わずかな酸味と辛味, 苦味が余韻として残ります。

「無濾過」「生原酒」「中取り」…。
各酒造が美味しいお酒を醸そうと努力、また差別化に努力をされているのが良く分かります。
お酒を味わいながら、ラベルに記載の情報も見て、酒造の方々の姿に思いを馳せながら有難く呑みましょうよ