八剣伝武蔵関店その4
今日も今日とて八剣伝武蔵関店。
本日の肴―フィギュア酒場、最終形態
これで最後―そう思いたい。
風
「……あ」
ワタクシ
「最終兵器が残ってた。」

そこに鎮座していたのは、
変態仮面。
箱付き。
しかも、やたらとリアル。

風
「……これは」
ワタクシ
「知る人ぞ知る、伝説のヒーローです」
風
「フィギュア酒場の“切り札”を、
こんな静かに出してくる?」
近づいて、もう一度見る。

造形、表情、存在感。
笑っていいのか、敬礼すべきか分からない。
風
「漫画でけっこう仮面とかは見たことあるけど、フィギュアの変態仮面は初めてだ」
ワタクシ
「ワタクシもフィギュアはお初です」
風
「……やるな、この店」
説明はいらない。
ツッコミも尽きた。
ここまで来ると、
フィギュアの数でも、ジャンルでもない。
“出していいかどうか”を越えて出してくる勇気。
それが、この店の正体だ。
暖簾が、最後にもう一度揺れる。
ワタクシ
「フィギュア酒場、ここに極まれり」
風
「納得だ」
これにて一旦、終了。
次回予告
八席灯もフィギュア酒場に。