お酒の資格について

一口にお酒と言っても、日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウィスキー、カクテルなどに分かれていて、その種類は20種類以上になります。
その中から、日本酒にまつわる資格をご紹介しましょう。

日本酒にまつわる資格の種類

いろいろな団体や会が独自に資格を設定していますが、今回は大きな団体2つの資格を比較してみましょう。

① JAPAN SAKE ASSOCIATION(JSA)
https://www.j-sake.com/
創設してまだ数年ですが、グングン伸びている団体です。

②日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)
https://ssi-w.com/
創設30年を迎える老舗の研究会です。

①:JAPAN SAKE ASSOCIATION(JSA)

JAPAN SAKE ASSOCIATION(JSA)には、下記の4つの資格があります。

A-1 SAKE CONCIERGE
「SAKE EXPERT」に次ぐ日本酒の資格です。 飲食店や酒販店など日本酒を扱うお仕事に従事されている方はもちろんのこと、これから日本酒を飲んでみたい、日本酒に興味があるといった方まで成人であれば誰でも受講可能です。
約2時間のオンライン講習で取得できます。

A-2 SAKE EXPERT
現役の酒ジャーナリストが蔵で見てきた「日本酒の今」や日本酒の正しい知識、料理とのペアリングなどのメソッドを会得できる資格です。
日本国内をはじめ、海外でも資格取得セミナーや資格取得後のブラッシュアップセミナーが定期開催されるため、飲食店勤務の方はもちろん、これから開業を予定している方、そして日本酒をもっと深く知りたい方にもおススメです。
2回分のオンライン講習と筆記試験があります。

A-3 JSA認定講師
JSA後任の講師の資格を取得するセミナーで、少人数制で行われる。「話す&伝える」ことに集約したセミナーで、即戦力となる講師を育成する。試験に合格した方はJSA認定講師の資格を授与され、また講師としてJSAのHPに名前が掲載される。

A-4 JSAマスター講師
一定回数のセミナーを自主開催した方、蔵見学レポートなど課題をクリアした方はSAKE EXPERTの資格を認定できる「マスター講師」の試験を受ける権利が与えられ、合格者はトレーニング後、マスター講師として、JSAが開催するSAKE EXPERT資格取得セミナーの講師として活躍することができる。好成績の方は即、マスター講師への登用もあり。3回分の講義と実施試験があります。

②:日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)には、下記の4つの資格があります。

B-1 日本酒検定
1級から5級まであり、5級から順に受験して、合格したら上の級を受験していくことになります。
5級と4級はネット検定で、オンラインで受験し、結果は即時判定してくれます。
3級はCBT受験か会場受験になります。CBT受験とは、47都道府県260会場のCBTテストセンターでのコンピューターによる受験となります。
2級、準1級、1級は、年1回全国8都市での会場受験となります。
1級に合格すると「日本酒名人」の認定証書が発行されます。

B-2 利き酒師
お客様に日本酒を美味しく飲んでいただくための資格です。日本酒やもてなし技術などのさまざまな知識を学び研鑽を積んで、日本酒をもっと飲んでみたい!と思っていただくことが利き酒師の大切な役割です。
第1次試験から第4次試験まであり、すべてにおいて7割以上の正答で合格となります。
試験の内容は、日本酒の基礎知識、もてなしの仕方、テイスティング、セールスプロモーションなどが出題されます。
合格すると、日本酒のプロとなり、日本酒をおすすめすることに自信と信用がついてくることになります。

B-3 酒匠
卓越したテイスティング能力を武器に、日本酒や焼酎のセールスプロモーションを行う資格です。
唎酒師や焼酎唎酒師を超えるテイスティング能力を磨くことを目的に、味の要素の理解や、香りの表現例の習得などを行います。
受験資格の条件は、①利き酒師の資格を持っていること、②次のABCのいずれかを満たしていることになります。(A:VR日本酒製造体験プログラム、B:FBOが主催するいずれかのセミナー等への参加履歴、C:蔵元見学証明書の提出)
2日間連続の講習会、約18時間のカリキュラムを受講して、試験を受けていただき、基準をクリアした方が合格となります。

B-4 日本酒学講師
日本酒・焼酎の専門的な知識を持って正しい情報を教授できる、いわゆる「お酒の先生」です。
「日本酒ナビゲーター」「焼酎ナビゲーター」の認定セミナーを主催し、その参加者に対して資格を認定する権利を持っています。
受験資格の条件は、①利き酒師の資格を持っていること、②次のABCのいずれかを満たしていることになります。(A:VR日本酒製造体験プログラム、B:FBOが主催するいずれかのセミナー等への参加履歴、C:蔵元見学証明書の提出) 2日間連続の講習会、約18時間のカリキュラムを受講して、試験を受けていただき、基準をクリアした方が合格となります。