<酒粕入りチーズケーキ>の作り方

初めまして。日本酒好きの女将ことhisaと申します。

日本酒の副産物である酒粕。
私は子供のころから身近に酒粕がありました。
遠い親戚が関西方面の造り酒屋(赤磐雄町米で有名な酒蔵)で、毎年冬になると板状の酒粕が大量に送られてきました。
母はその酒粕をブーブー文句を言いながらビニール袋に小分けにし、近所中に配っていました。
もう40年以上前のことで、当時は酒粕というと粕汁か甘酒にしか使われず、好みの分かれるところもあり、また板粕は扱いづらさもあり、ご近所の方にはそんなに歓迎されなかったようです。
甘酒は飲む点滴、なんて最近でこそよく聞かれるようになりその効能も評価されていますが、なじみのない人は家で甘酒や粕汁なんてあまり作りませんよね。
我が家では大量の酒粕を消費するべく、母はせっせと鍋いっぱいの甘酒を作ってくれました。
私は暖かいのより、冷たいのをごくごく飲むのが好きでした。
ちなみに、甘酒は意外なことに俳句では夏の季語です。
歳時記には「暑い時に熱い甘酒を吹き吹き飲むのは、かえって暑さを忘れさせるので、夏に愛用される」とあります。
もともと甘酒は「ハレの日」に飲むものとして祭のときなどに作られ、神前に供えたのち参拝者にふるまわれるものでした。
今でも初詣のときに参道で見かけますよね。

さて、長々と私の酒粕の思い出を連ねましたが、
すでに酒粕好きというのが知れ渡っているのでいただきものが多く、
現在でも我が家の冷蔵庫、冷凍庫には様々な酒蔵さんの酒粕が常備されております。

長年酒粕に親しんできたので、甘酒や粕汁以外にいろいろな料理に使うことも覚え、レシピ開発もやり出したら、酒粕の可能性∞(無限大)!と感じている今日この頃。

最近はまっているのは、酒粕入りチーズケーキ。クリームチーズと酒粕の相性は抜群です。
これは誰に出しても大好評なので、自信を持ってお勧めできます。
しかも作り方簡単!
お酒のお供にもなりますよ。

<酒粕入りチーズケーキ>

パウンド型3本分(半分の量なら1本か2本)

  • クリームチーズ400g(常温にして柔らかくしておく)
  • 酒粕100g(常温にして、クリームチーズと同じくらいの堅さになるよう水でふやかすなどして調整しておく)
  • 卵4個
  • 砂糖120g
  • 生クリーム200ml
  • 薄力粉大さじ6
  • レモン汁大さじ4
  • バニラオイル6振りくらい(お好みで)


A(クッキー台)

  • ビスケットまたはクッキー20枚~30枚
  • 電子レンジで溶かしたバター50gくらい

ビスケットまたはクッキーをジップロックに入れて細かく砕く。(袋が破れないように注意)
溶かしたバターを入れてなじませる。(もみもみ)
水分が少なくまとまりにくかったら牛乳を大さじ1程入れる。

今回使ったビスケットとクッキー
クッキーを細かく砕いて溶かしバターと合わせる
<作り方>

ケーキ型の底にAを均等に敷き詰め、コップの底などで押して固める。
クリームチーズと酒粕をゴムベラなどで混ぜる。しっかり混ざったら卵を少しずついれて混ぜる。
(いっぺんに入れると混ざりにくくなります)
砂糖を入れて混ぜる。
全体が良くなじんだら生クリーム、薄力粉、レモン汁を入れてよく混ぜる。
最後にバニラオイルを入れる。
型に流し込む。
ミキサーがあれば、材料を全部入れて回しても可。

クッキー台を型に敷き詰める

170度のオーブンで40分くらい。
竹ぐしを刺してベタっとした生地が付いてこなければ出来上がり。
表面に焼き色を付けたかったら追加で180度で5分くらい焼いてください。
粗熱が取れたら冷蔵庫で5時間くらい冷やして、切り分けます。
冷凍庫で保存する場合はラップで包み、ジップロックに入ます。(保存期間1ヶ月くらい)
解凍は常温で30分~1時間程度で食べられます。

焼き上がり。焼きたては膨らんでいますが、冷めるとこれの3分の2くらいの高さになります。

焼きたてはふわふわで柔らかいので、冷蔵庫で冷やしてから切り分けてください。

撮影協力:神田KURARA

ぜひお試しください。

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