旬で呑む。【桜鱒 編】
桜も散りゆく4月某日、西新宿の「濁酒本舗てじまぅる」にて、呑兵衛が集まり、サクラマス会が執り行われた。
日本には四季がある。
であれば、旬の食材をつまみに日本酒を呑まねばなるまい。
今回の日本酒は「上喜元」縛り。
なお表記は「銘/酒米/特定名称」の順で記載している
皆様には、我々の足跡を追体験していただこう。
1杯目:上喜元/雪若丸/純米大吟醸(山形県内限定品)
ストレートな辛口で、会の火蓋を切って魅せた。
🌸前菜 ばんけ味噌
さくら大根
新人参の葉の胡麻和え
桜鱒の皮
徳之島ポテトフライ
玉こんにゃく
もはやこれだけで、本日の飲み会はおつまみ十分なレベル。
”前菜”とはなんだったのか。
2杯目:上喜元/雪女神/純米大吟醸(山形県内限定品)
雪女神特有の甘さを感じられる逸品。
🌸天ぷら五種 しいたけ
アケビの芽
行者ニンニク
ふきのとう
タラの芽
サクサクの衣に閉じ込められた旬の山菜。
癖になる苦み、野菜とは思えぬパンチや歯ごたえ、
軽く塩に当てて、食べる。
数名、天ぷらを食べ終わっても手元に塩を残していたのは、
さすが選ばれし呑兵衛と言ったところか。
3杯目:上喜元/つや姫/純米大吟醸(山形県内限定品)
とても滑らかな口当たりで、すっと身体に染み込む。(筆者的には一番好きな味だった)
🌸桜鱒のステ~キ
本日の主役。
超肉厚、身が詰まっているのに、口に入れればとろけていく。
巡り合えたことに感謝。
4杯目:上喜元/亀の尾/純米吟醸(限定品)
微かに感じる酸味が食欲を引き立てる。
🌸桜鱒のどんがら汁
(キャストオン)
(キャストオフ)
桜鱒が頭からまるっと入って、最高の出汁が出ていた。
まだ寒い日もある卯月。旬の山菜も入っており、鍋の中に暖かい春を感じた。
5杯目:上喜元 特選蔵酒/はえぬき/本醸造(杜氏入魂酒)
原酒のためアルコール度数は18度だが、驚くほどに呑みやすく、冷酒~燗まであらゆる温度帯で楽しめた。
🌸桜鱒寿司
〆はお寿司。生で食べても美味しいなんて。
弘法は筆を選ばないが、旬の桜鱒は調理方法を選ばないのか。
さて、いかがだっただろうか。
日本酒は単体でも十分美味しいが、美味しい あて があれば、
さらに美味しく日本酒が楽しめるというもの。
ぜひ、皆様にも季節を感じながら日本酒に舌鼓を打っていただきたい。